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おっさんは仏教徒

お釈迦様の教えは宗教ではありません、調べて、確かめて、実践する教えです

お布施ってなんのためにするのですか?(2) 幸福になる権利

「仕事で一番大切なこと」より引用

 

お布施って、なんのためにするのですか?

 

なぜ、私たちが収入を得られるのかというと、私たちが社会に対して何か役立つことをしているからです。私たちがしていることが社会のためになっていないなら、誰もお金はくれません。

つまり仕事というのは「人の役に立つ」というのが定義なのです。他の生命に何かを与えなければ、仕事にならないわけです。

ある人が自分の部屋にこもっていろいろな作品を作るとします。それだけでは仕事にならないのです。でも、別のある人がその作品を見て、

「これはすごい!」

と思うなら、その人に感動を与えていることになります。そして、その人が作品を購入してくれた時点ではじめて仕事になるのです。

その人が芸術家かどうかは、社会が決めることです。大学教授や批評家が決めるのではなく、消費者が決めるのです。

仕事というのは、人の役に立つことなのです。人の役に立ったら、お返しは必ずあります。これは法則です。ということは、誰かの役に立てば立つほど自分が恵まれる権利を得ることになります。

 

誰かの役に立っただけでもよいですから、それならもっとたくさんの生命の役に立ったらどうでしょう。お金は得られないかもしれませんが、自分が恵まれる権利は得られます。そういう人は否応なしに幸福になってしまいます。

ボランティア活動にしても、例えば、公園に行ってゴミを拾っても、それで、誰が幸福になるかわかりません。しかし、人々が使う公園をきれいにしたことは紛れもない事実です。お金では計算できないけれど、その分確かに誰かの役に立ったのです。その貢献した分、自分が恵まれる権利は確実に得たことになります。

このように、他の生命の役に立つことだけをするというのが、仏教で言う「布施」ということなのです。お金で計算しない「布施」ということは、自分の幸福を確定する、世の中の荒波に翻弄されないようにする道なのです。「布施」をする人はピンチになっても、自分が獲得してきた権利が作動して、幸福にしてくれます、これこそ、本当に価値のある投資といえるかもしれません。

他の宗教では、神様に恵まれるという話がありますね。砂漠で遭難していて、偶然通りがかった人に助けられる。それを、神様の送ってくれた人だとか、馬鹿なことを言うのですね。

冷静に考えてみれば、これは恐ろしい考えですよ。どうして神様はその人だけ助けたのでしょう。ひとりの人が神様のお恵みで助かっても、その他の何百万人もの人々が苦しみ、死んでいく。

本人は、その残酷な考えに無自覚なのですね。

自分だけ助かったのは、自分が選ばれた存在だったというわけです。そんな屁理屈ばかりで世の中が動いているわけですから、あきれたものです。

これは明らかに間違った思考で、本当は私たちひとりひとりが、幸福になる権利を自分で獲得するのです。それは不思議なことではなく、何かを与えることによって、別の何かを得ているのです。そこを外すと、なに一つ成り立ちません。

仏教の出家組織はお金そのものに反対なので、なんでも無償でやる世界です。説法も冥想を教えることも無料です。対価を要求すれば、ブッダの教えに反することになります。

そのように完全に無料で法施(教えを説くこと)をしていても、人間ですから食べていかねばなりません。そのために、出家者の身の回りのお世話をする人々はものすごく価値のある仕事をしているのです。

なぜなら出家者はそのお世話されたものを食べて、法施することにより、人々の苦しみを取り除き、幸福へと導くからです。

これが「法施」の意味です。まったく不思議なものではなく、極めて合理的なものなのですね。しかし、日本では仏教にたいする理解が乏しいですし、それを利用した悪い集団が金儲けのために「布施」を集めることがあるので、イメージが悪いかもしれもしれません。ああいうものは「布施」ではなく強盗と言うのです。人の弱みにつけ込んで、お金を巻き上げているのですから。

しかし寄付をする先がよい仕事をしているなら、それは「布施」と言ってよいのです。

もし「布施」をしたくないと言うなら、有限なほんのわずかな幸福の中でしか生きるしかありません。アルバイトをしても、その時給分しか得られないように。

 

みなさんは真面目に頑張っているのだから、その権利として収入を得ています。しかし、一人の人間に必要なものは、それほど多くありません。当然、お金は余ります。一時期もてはやされたいたIT長者とか、才能のある人は、すごく儲かることもあるでしょう。でも、必要なものはたかが知れています。大富豪であっても、欲しいものを全部買うのは無理です。

ですから必要なものだけで生活していると、お金が貯まるのです。しかし、その財産、資源というのは自分のものではありません。一時的な権利を、受け取っただけのことなのです、このことをよく覚えておいて下さい。

後略

 

そういえば、協会主催の法話会、初心者冥想指導、自主冥想会で、お金を請求されたことはありません。

 

使い道も明かさないで、具体的なお金を要求したり、財産を寄付をすることで、その地位が上がるとか、いう宗教団体があったら全て偽物ですよ。ただ、営利追及団体としてはホンモノですよ。

営利団体はもう宗教法人ではないので、免税の特権を返納して、税金を払っていただきたいです。

 

 

 

おっさんは、仏教を勉強するにつれて、お布施の意味がだんだんわかってきたので、自分の心のために、そのつど「喜捨」という形でしています。

 

よく考えて、善行為に沿ったお布施はよいことです、当然、よい結果を導きます。

お布施は本当は合理的で当たり前な行為です。

 

 

引用した本は、絶版になったみたいですが、珍しくマガジンハウスからです。

アマゾンで古本が手に入るかもしれません。

とてもしゃれたイラストが好きです。

 

仕事でいちばん大切なこと

仕事でいちばん大切なこと

 

 

 

キンドルで読むことができます。

テキストデータのみで、イラストはありませんが・・。

 

仕事でいちばん大切なこと