おっさんの仏教メモ

テーラワーダ仏教をいろいろ考えるおっさんのメモ

お盆といえば(1)

お盆といえば、藤本先生の下記の本を連想します。

お盆も施餓鬼供養で先祖供養で功徳廻向になります。

 

先生の本はお盆だけでなく、仏教のあらゆる功徳廻向、先祖供養、を詳しく解説してます、とても勉強になります。

仏教の正しい先祖供養: 功徳はなぜ廻向できるの? (サンガ新書)

仏教の正しい先祖供養: 功徳はなぜ廻向できるの? (サンガ新書)

 

 

藤本先生のお話を要約すると 

 

お盆の起源は「仏説盂蘭盆経」(中国で作られた漢文のお経)

上のネタ本が

インドの古典語サンスクリット語で書かれた「撰集百縁経」の中のひとつの物語に

盂蘭盆経のネタがあるとのこと。

また、この元ネタが、パーリ経典「餓鬼事」の中にあります。

 

パーリ経典の「餓鬼事」が元ネタになります。

いつのまにか、改変、脚色されてますが、結局、仏教の物語としては正しく伝わっているので、元々のお釈迦様の教えであるパーリ経典「餓鬼事」はすごいなあ、と思います。

 

上記の本から「餓鬼事経」を引用させていただきました。

 

これが盂蘭盆経の原型だ

『餓鬼事』の中に「舎利弗の母餓鬼事」というお経があります。ここでは目連尊者ではなく舎利弗サーリプッタ)尊者の母が、餓鬼になって、救いを求めています。

 

 「因縁譚」

これはブッダがマガダ国の竹林精舎におられたとき、サーリプッタ長老の、今生より四つ前の生のときに母であった女餓鬼について説かれたものである。

 

ある日、サーリプッタ長老、マハーモッガラーナ長老、アヌルッダ長老、カッピナ長老は、ラージャガハ(王舎城)近くのある人里離れたところにとどまっておられた。そのときバーラーナシーの町で、ある裕福なバラモンが沙門(出家遊行者)・バラモンや貧者たちに尽きることなく飲食、衣服、寝床などを与えていた。しかしその妻は比丘(出家者)たちに布施をせず、貧者や旅人をひどい言葉でなじった。

 

のちに彼女は死に、業の威力に牽かれて餓鬼に転生し、自分の言葉による悪行為にふさわしい苦しみを受けた。前の生でのかかわりを思い出し、サーリプッタ長老のそばに近づき、守護している天人たちに

 

「私は聖サーリプッタ長老の、今から四つ前の生の母です。わたしを長老に会わせてください」と頼み、許しを得た。彼女は長老に自分の姿を見せた。

 

「偈」(詩文)

サーリプッタ〕「みにくいそなたは誰か?」

「私は以前、あなたの母でした。いま、餓鬼界に生まれ、飢えと渇きに喘いでいます。

息子よ、私を指定して布施をしてください(功徳廻向してください)そうすれば確実に、私は膿や血を食すことから解放されるでしょう」 

 

〔挿入譚〕

サーリプッタ長老は、翌日、マハーモッガラーナ長老をはじめとする3人の長老に相談し、みんなでラージャガハ(王舎城)へ托鉢に行き、ビンビサーラ王の居城を訪れ、マハーモッガラーナ長老が王に事情を告げた。

王は事情を承知し、長老たちをお送りしてから、町の近くの叢林に日陰と水を備えた4つの房舎を作らせ、屋根を葺かせ、盛大な供養祭(バリ・カラナ)の準備をさせ、ブッダを上首とする比丘サンガのために飲食、衣服などのふさわしいすべての資具を用意させて、サーリプッタ長老にそのすべてを贈与した。そこで長老は、その女餓鬼を指定して、そのすべてを、ブッダを上首とする四方の比丘サンガに布施した。その女餓鬼は随喜し、天界に生まれ、すべての望みがかなえられ、後日、マハーモッガラーナ長老のそばに近づいた。彼女は長老に問い、彼女は自分が餓鬼に生まれたこと、天人に生まれたことを詳しく話した。それゆえ、以下の偈が唱えられた。

 

続く

 

餓鬼に落ちたサーリプッタ尊者の四生前のお母さんを助ける話です。

 

すごい、信じられないくらい凄いお布施です。

 

でも、仏教では困ってる人はさっさと助けましょう、ということで、あっさり普通に行ったのだと思います。

 

お盆といえば餓鬼事経、あと1回続きます。