おっさんの仏教メモ

テーラワーダ仏教をいろいろ考えるおっさんのメモ

慈経(メッタスッタ)を覚える(21)第八偈 第三行目、第四行目、慈しみの育て方

慈しみの育て方を説きます。

 

 

 

第八偈

 

メッタン チャ サッバ ローカスミン

マーナサン バーワイェー アパリマーナン

ウッダン アドー チャ ティリヤン チャ

アサンバーダン アヴェーラン アサパッタン

 

慈しみの心を一切世間(すべての生命)に対して、

限りなく育ててください。

上に、下に、横(周り)に(棲むいかなる生命に対して)も、

わだかまりのない、怨みのない、敵意のない心を育ててください。

 

第三行目、第四行目ですね。

ウッダン アドー チャ ティリヤン チャ

アサンバーダン アヴェーラン アサパッタン

 

分解します

 

ウッダン

上にも

 

アドー

下にも

 

チャ

また

 

ティリヤン

横にも

 

チャ

そして

 

アサンバーダン

(ア)否定

(サンバーダン)障碍

障碍のない

 

アヴェーラン

(ア)否定

(ヴェーラン)怨み

怨みのない

 

アサパッタン

(ア)否定

(サパッタン)敵

敵のない

 

くっつけます

上にも 下にも また 横にも そして 障碍のない 怨みのない 敵のない

 

正田先生訳

上に、しかして、下に、さらには、横に、隔てなく、恨みなく、敵なき(意)を(修めるように)

 

協会訳

上に、下に、横(周り)に(棲むいかなる生命に対して)も、

わだかまりのない、怨みのない、敵意のない心を育ててください。

 

 

 

もう、お経の通りです。

 

せっかく育てた慈しみをあらゆる方向に、妨げることなく、怨みなく、敵意なく、育ててください、ということです。

 

本では

慈悲の瞑想をする人は「自分の周りにいる全ての生命が、我が子のように皆幸福で幸せでありますように」と念じます。とあります。

何も言うことはありません、その通りです。

 

ここで、慈悲の実践(フルバージョン)を思い出しました。

oldmanbuddhist.hatenablog.com

 

慈悲の実践の最後の章を引用します。

さらに第八偈の意味が深まると思います。

 

☸慈しみの拡大

・私の上の方向に住んでいる全ての生命、

・私の下の方向に住んでいる全ての生命、

・私の前の方向に住んでいる全ての生命、

・私の右の方向に住んでいる全ての生命、

・私の後ろの方向に住んでいる全ての生命、

・私の左の方向に住んでいる全ての生命、

・幸福で、安穏でありますように。

・怒り、憎しみ、恨みから自由になりますように。

・互いに慈悲喜捨の気持ちで接しあえますように。

・願いごとが叶えられますように。

・心の汚れが徐々になくなりますように。

・すべての生命に、苦しみを乗り越えることができますように。

 

 

生きとし生けるものが幸せでありますように。